パラサイト 半地下の家族、徹底考察!ネタバレ注意!鑑賞後に見てください!

アカデミー賞発表前にも「パラサイト 半地下の家族」を観に映画館に足を運びました。
観終わった後に、この映画は何だったんだろうと妻と話しあいながら帰りました。
そして、テレビの前であの忘れもしない2020年2月9日の午後5時に授賞式が始まった!

※内容にネタバレが含まれます。
ポン・ジュノ監督は映画を見る前には、あらゆる情報を入れないようにといっています。
ぜひ、映画を見てからもう一度このサイトに戻ってきて、一緒にこの映画の奥深くまで共に考察していただければと思います。

スポンサー

「パラサイト 半地下の家族」のあらすじ

映画を見始めてすぐ、右上に「기생충(キセンチュン)と書いてあるね」と韓国語を勉強している妻は言いました。これは、韓国語の映画のタイトルになります。
私は「キセンチュウ?あー、そうか、キセイチュウ、寄生虫って意味なんだ」とそこで分かりました。
「パラサイト 半地下の家族」は裕福な家族に寄生する貧乏な家族ということです。

半地下で携帯電話の電波を拾う兄弟

<写真引用:「パラサイト 半地下の家族」オフィシャルサイト>

トロントにもある「半地下」

映画を見ながら、私の住むカナダ、トロントの住宅の造りを思い出しました。
カナダを含む北アメリカ(主にアメリカ北東部)にはベースメントと言われる半地下がある家が多く、機械室、ランドリー、また、ファミリールーム、書斎等があります。
窓もあり、夏は涼しく、冬は暖かく、竜巻(トロントではめったにないですが)から家族を守る役割も果たしています。
しかし、「パラサイト 半地下の家族」に出てくる、半地下は随分と様子が違うようです。
韓国では南北朝鮮の対立の激化により、北朝鮮工作員による韓国へのテロ事件が多発します。
それを受け、韓国政府は防空壕として地下室を設置するように義務付けました。
1980年代の住宅高騰化によって政府は、この地下室をそれまで認めていなかった、住宅物件として安い値段で利用されることになりました。
この、映画の通り、実際の半地下は通りすがりの人が窓から覗き込み、夏は非常に蒸し熱く、カビだらけになります。
映画の中で目立つ存在だった、トイレも床が高くなっていて、男性はまっすぐ立って用を足すことができない。窮屈極まりないです。
これは、逆流を防ぐために高く設置されているとのことだが、トロントの地下のトイレは普通に床と同じレベルに設置されています。
この、半地下の家族が住む、この場所も独特なかび臭さと、
また、蒸し暑さからくる、汗臭さ、映画の中でも出てくる、ぶら下げられた、生乾きの靴下など、様々な匂いの掛け合わされた物、
それが、貧乏人の匂いなのだろうかと考察されます。
スポンサー

補足

パク一家が時折、キム一家臭いに関して触れます。パク一家の”匂い”とキム一家の”臭い”、発音は同じですが、意味合いが違ってきます。
匂い=心地よい鼻で感じる刺激
臭い=不快な鼻で感じる刺激
韓国語では”臭い”も”匂い”も同じネムセで表現います。


半地下の家族よりさらに下の家族の出現。

キム一家がこの映画の最下層を占める設定だと思っていたら、パク一家の豪邸に秘密の地下室があり、そこに、住んでいたのが、
なんと、パク一家の家政婦の夫でした。
貧富の差をさらに強調する、縦の構造がここで浮き彫りにされます。
その、地下室へたどり着くのに、急な階段を下り、長い廊下を渡り、行き着く場所に旦那はずっと住んでいたのです。
後半にキム一家が大雨の中を階段で下り、暗い道を歩き、水没した半地下の家にたどり着く場面があります。
この2つも韓国の縦社会、階層社会を連想させます。

パラサイトのキャストたち

<写真引用:「パラサイト 半地下の家族」オフィシャルサイト>
最近のポスターにはマスクが

スポンサー

「パラサイト 半地下の家族」のポスターに隠されたキーワードから考察されること

アカデミー賞授賞式のあとにもう一度この映画が見たくて、妻と共に足を運びました。そして、映画館の前に貼ってあるポスターを見て、
前回見たのを踏まえて見ると色々と考察することができました。
パク一家は靴を履いているのに、キム一家は履いていない。ここでも貧富の差を表しているようです。
そして、パク一家の目線が白く明るい色に対して、キム一家は黒く暗いイメージ。
色にもポジティブ要素、ネガティブ要素を感じますが、どちらにしても二家族とも何かの容疑をかけられているようです。
そして、随所にでてくる”水石”、この水石も見せかけだけで、外見だけを良く見せたキム一家を示唆するものであるようです。
パク一家の息子ダソンが描いた絵には、地下に住むダソンが感じた幽霊、つまり、家政婦ムングァンの夫グンセの事を示唆する絵が描かれています。

水石を手荷物父親

<写真引用:「パラサイト 半地下の家族」オフィシャルサイト>

チャパグリにも「半地下の家族たち」の貧富の差が

映画の中でキム一家の母親役のチュンスクが作ったチャパグリ
韓国では庶民の味とし親しまれていますが、映画の中ではさらに、韓国語でチェックッサルと呼ばれる、高価な牛のサーロインが入っています。
ここでも貧富の差が表れています。半地下に住む貧困層には出来ても年に一回のような事も、富裕層には当たり前。
私も映画を見て食べたくなったので、実際どんなものか試しに作ってみました。
近くにある韓国系スーパーに行くと、特設コーナーがあり、「『パラサイト 半地下の家族』でも作られたチャパグリはこちら」みたいな看板の前に、
チャパゲティ(韓国版ジャージャー麺でスパゲティのように太麺)
ノグリ(ピリ辛の海鮮味の太麺)
が置いてありました。
それに、セールだった(普段は買えないけど、今回は特別(^o^)!)サーロインを焼いて入れました。美味しかったですねー。
麺は太くてもちもち、ピリ辛で、韓国人がはまる訳がわかりました。
考察するに、豪邸に住む妻のヨンギョは、元々庶民の出でチャパグリの味に親しんでいたのかもしれません。
お金持ちとなった今でもたまに無性に食べたくなるのでしょう。
しかし、今の地位をアピールするかのように、チェックッサル(サーロイン)を入れて食べます。

怪しげな封筒を手に持つパク社長

<写真引用:「パラサイト 半地下の家族」オフィシャルサイト>

富裕層に寄生(パラサイト)する半地下の家族

結局、寄生虫のように、相手の美味しいところだけを吸い取って、生活しても、パク一家の前で身分を偽って働いていくには限界があります。
お金持ちの息子ダソンに、キム一家の父親ギテク、母親チュンスク、そして、娘のギジョンが同じ匂いだと気付かれてしまいます。
その後は、ギテクのことを、パク社長から「古い切り干し大根のような臭い」、
また、妻のヨンギョからは、運転する車の中で彼の臭いに顔をしかめられ、窓を開けられてしまう。
最終的にはクライマックスのパーティーの中で、地下に住んでいたグンセから出る悪臭に、パク社長は顔をしかめ、
ついに、ギテクは衝動的に社長を刺し殺してしまう。
ギテクは富裕層の生活を少なからず体験したにも関わらず、自ら犯してしまった罪のゆえに、
今まで生きてきた半地下よりもさらに下層の、窓も太陽の光も差し込まない暗い地下へと身を隠してしまいます。
私の住むトロントは多くの人種が住んでいます。
先日、アパートのエレベーターに乗ると、韓国人のおばちゃん2人がすでに乗っていて、慌てて笑いながら、口を押えていました。
きっと、キムチを沢山食べた直後なんでしょう。
また、部屋探しをしている時に、ある部屋の下見に行った時、匂いで、すぐにインド系の人が住んでいるのだなとわかります。
彼らはほぼ毎日カレーを食べています。多くの香辛料を使うので、部屋中にその匂いが染み込んでしまいます。
また、彼らの体臭も香辛料の匂い、僕が考察すると、クミンの匂いが強いように思います。
しかし、彼らはその匂いを
気にしません。生まれながら、その匂いの中で生活し、その匂いになれてしまっているのです。
パク一家のようなお金持ちは、キム一家のような貧乏臭さに敏感なんでしょうね。

結局、半地下の家族たちの夢は実現されることなくエンディングへ

半地下の家族の娘ギジョンはパーティーで刺されたことにより死亡
地下に住んでいたグンセに石で殴られ障害を持った息子ギウと母親チュンスクとふたりでひっそりと暮らすことに。
豪邸の地下で暮らしていることに気づいたギウは、父親に「お金を稼いで、この豪邸を買い、父さんを迎えに行く」と手紙を書きます。
ポン・ジュノ監督曰く、ギウの年収ではこの豪邸を買うには547年かかると。
この現実を突きつけられたら、それは偽装してでも這い上がりたいと思う気持ちは分かります。
しかし、人間コツコツが一番です。急に上には上がれません。
寄生(パラサイト)しても一時的、すぐに振り落とされて、元の地位、もしくはそれ以下に転落してしまします。

まとめ

日本以上に激しいと言われる、韓国の競争社会。蹴り落された人々は必至に這い上がろうとしますが、
甘くないこの世の中。ほんの一握りのものしか手に入れることができないのが現実。
考察するに、この映画が多くの支持を集めたのは、そんな、
生きるのに必死な我々一般人が、
この映画のように必死に生きる半地下の家族たちのような生きざまに、多くの共感を得た
のかもしれないですね。

U-NEXT
韓国、アジアのドラマが1000本以上もある国内で最も多い数を有するU-NEXT。
無料トライアルが31日間もあり、じっくりとお試し視聴ができます。もちろん、途中で解約できるので、安心です。この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか?

スポンサー
parasite
最新情報をチェックしよう!